HOME

1980年1月1日 6206レ 急行十和田6号

1970年代最後の夜、2回目の東北ひとり旅を終えて青森発21:35上野行き急行「十和田6号」で帰路についた。
当時はまだ、ワイド周遊券ではなかなか乗れなかった14系座席車の乗り心地を楽しみながら一夜を明かした後、太平洋に沿って走る常磐線の車窓から生まれて初めて見る初日の出を眺めていた。
16歳の私が旅ノートに書いている。
「7:00、松林の彼方から新しい太陽が昇る」

破滅的な災害の報道に圧倒され続けた一週間が過ぎ、ようやく、あのときの光景は無数の生命と共に、永遠に消えてしまったのだということに気がついた。

自分も身内も被災しなかった私からも、何かが確実に失われている。

JUGEMテーマ:鉄道旅行

関連する記事
    コメント
    失われたものは命だけではないのですね、すべての命、万物に光と安らぎがありますように。

    柄にもないことをコメントしました。
    • 廃棄物
    • 2011/03/25 6:43 AM
    コメントする








       
    この記事のトラックバックURL
    トラックバック

    calendar

    S M T W T F S
         12
    3456789
    10111213141516
    17181920212223
    24252627282930
    31      
    << March 2024 >>

    selected entries

    categories

    archives

    recent comment

    • SNSの廃墟
      廃棄物
    • 1980年1月1日 6206レ 急行十和田6号
      廃棄物
    • 桃園川 高円寺北四丁目支流(仮)
      nama
    • 桃園川 高円寺北四丁目支流(仮)
      翠月庵
    • 桃園川 高円寺北四丁目支流(仮)
      翠月庵
    • 桃園川 高円寺北四丁目支流(仮)
      廃棄物
    • 桃園川 高円寺北四丁目支流(仮)
      nama

    links

    profile

    search this site.

    others

    mobile

    qrcode

    powered

    無料ブログ作成サービス JUGEM