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こんな夢を見た

 
 終点のひとつ前の駅を発車すると突然視界が開け、電車は海上に架かる橋の上に飛び出した。
 穏やかな明るい色の水面を見おろすカーブした線路を意外なスピードで走るのでちょっと恐怖を感じたが、あっという間に終着駅が見えてきた。
 ホームの端で線路は唐突に途切れ、その先には丸い水平線が見えている。オーバーランしたらそのまま海に転落だから、車止めなど意味がないのだろう。
 電車とホームの間は広く隙間があいていて、遥か下に青い水面がゆらめいている。足を踏み外さないよう慎重に電車から降りる。
 改札口を出ると、駅の外の坂道には真昼の日差しの下に賑やかな屋台が並んでいて、そこはもう猫の島だ。

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